アレルギー・花粉症

アレルギーとは

花粉症人間には免疫という防御機能が備わっていて、ウイルスや細菌など有害なものから体を守っています。免疫は、体内に入ってきた異物の抗体を作り、それ以降、同じ異物を発見すると抗体が攻撃して排除しています。アレルギーは特定の異物に対して可能に反応してしまう状態で、その特定の異物を抗原(アレルゲン)と呼びます。
アレルギーを起こす抗原には、スギ花粉、ダニ、ペットの毛、そしてさまざまな食物があり、どの抗原でアレルギーが起こるかはそれぞれ違います。血圧の低下や意識障害を引き起こし、生命を脅かす可能性もあるアレルギー反応に、アナフィラキシーがあります。

増え続けているアレルギー疾患

厚生労働省の調査によると、何らかのアレルギー疾患にかかっている日本人は、平成17年には全人口の約3人に1人でしたが、平成23年には約2人に1人と急激に増えています。

スギ花粉に関しては、戦後、大量に植林されたスギが成長して花粉の飛散量自体が増加し、それに加えて土が少ない都市部では落ちた花粉が再飛散することで花粉症が増えたとされています。また、住宅の高気密化は、ダニやカビの発生や、建材に含まれる化学物質の滞留を起こし、これがハウスダストのアレルギーやシックハウス症候群につながっていると指摘されています。また、衛生状態向上により有益な細菌や寄生虫も減ってしまったことが関わっているのではないかという見方もあり、アレルギー疾患が増加している原因はまだよくわかっていません。

アレルギーによって起こる眼の病気

眼は外界にさらされているため異物が入りやすいため、アレルギーの症状が出やすい器官です。代表的なものを以下でご紹介します。

アレルギー性結膜炎

アレルゲンが目に入ることによって起こる結膜炎です。症状には、目のかゆみ、充血、異物感、水状の目ヤニなどがありますが、鼻水や鼻づまりを伴うケースがよくあるため、風邪と勘違いされる方もいらっしゃいます。季節に関係したアレルゲンであれば季節性、年間を通じて現れる通年性があります。

季節性アレルギー性結膜炎

同じ季節になると毎年、結膜炎になります。スキ花粉が代表的なアレルゲンですが、初夏のヒノキ、夏のカモガヤ、秋のブタクサやヨモギなどもあるため、春以外に症状が起こる季節性もあります。また、複数のアレルゲンにアレルギーを起こす場合もあります。

通年性アレルギー性結膜炎

ホコリやチリ、カビ、フケ、ペットの毛などのハウスダストやダニといった、季節に関係のないアレルゲンによるものです。

春季カタル

名称に春季とありますが、通年で症状が出る重症のアレルギー性結膜炎です。小学生などの子どもに多く、初期症状では強い目のかゆみと、糸状の白い目ヤニが特徴です。上まぶたの結膜が石垣状乳頭という隆起を起こし、黒目と白目の境目の腫れ、粘膜や上皮がただれるびらん、痛み、角膜の潰瘍なども起こってきます。角膜の潰瘍は治った後にプラークが残って視界を遮ることがあり、視力低下を招くケースもあります。

コンタクトレンズアレルギー

コンタクトレンズは、ドライアイだけでなく、アレルギーを引き起こす場合があります。目のかゆみがまず現れ、粘着性の目ヤニが出るようになり、レンズの曇りやズレによって気付くケースもあります。進行するとまぶたの裏側に小さな乳頭突起がたくさんできる場合もあります。これは、コンタクトレンズ自体ではなく、たんぱく質やゴミなどの汚れ、消毒薬などがアレルゲンになって起こっています。コンタクトレンズを使っていて、目になにかしらの症状が現れたらすぐに使用を中止し、眼科専門医にできるだけ早く相談しましょう。

接触皮膚炎

金属アレルギーや化粧品などによるかぶれが、まぶたに現れたものです。アレルゲンは、金属類や化粧品のほか、点眼薬や消毒薬、整髪料、日焼け止めなど幅広く考えられるため、原因を特定することが重要になってきます。

点眼薬アレルギー

目薬の成分や含まれている防腐剤がアレルゲンになる場合もあります。まぶた表面や結膜だけでなく、角膜に炎症を起こす場合もあるので、速やかに使用を中止して、眼科専門医に相談しましょう。

その他

細菌へのアレルギー

結核菌、ブドウ球菌、クラミジアなどの細菌にアレルギー反応を起こすフリクテン性結膜炎です。症状は、結膜や角膜にできる白い小さな水疱、目の充血、異物感などです。

スティーブンス・ジョンソン症候群

内服薬によるアレルギー反応と考えられています。症状には発熱や湿疹、ただれといった全身症状で、重症化すると失明の可能性もありますが、かなりまれな病気です。

アトピー性皮膚炎の眼合併症

アレルギー症状が現れるものではありませんが、アトピー性皮膚炎の場合、眼合併症を起こすことがあります。まぶた周辺にかゆみや湿疹がある場合には、眼科の受診をおすすめします。下に詳しい説明があります。

原因となるアレルゲンを見つける検査

原因となる物質との接触がなければ、アレルギー反応は起こりません。アレルゲンは、ダニ、ハウスダスト、各種花粉などのほか、甲殻類や卵白、小麦やソバなど多数あるため、なにが反応を起こしているのかアレルゲンを特定することが重要です。検査には、さまざまなアレルゲンを皮膚に入れて反応を確認するパッチテスト(スクラッチテスト)や血液中の抗体を調べる血液検査があります。血液検査では、特異的IgE抗体というアレルギー反応を引き起こすものの種類を調べて特定します。なお、治療に関わる検査は、1度に13項目までが健康保険適用で受けられます。

アレルゲン回避とアレルギー治療

アレルゲン回避

花粉症であれば花粉とできるだけ接触しないようにすることで症状を抑えられますし、ハウスダストが原因であればこまめな掃除で症状が緩和します。アレルギーの症状は不快で日常生活に悪影響を及ぼします。できるだけアレルゲンを回避して、症状を抑えるようにしましょう。

眼科で処方される治療薬

アレルゲン回避だけでは思うような効果が得られない場合もあります。症状を緩和させるために、眼科では点眼薬などを用いた治療を行っています。

抗アレルギー点眼薬

アレルギー反応が起きるメカニズムを抑止する成分が入った目薬による治療です。
IgE抗体と結合したマスト細胞が化学伝達物質を放出することでアレルギー反応が起こりますので、化学伝達物質の放出を抑えることで反応を抑制できます。ヒスタミンH1受容体拮抗薬は、ヒスタミン受容体に結合してかゆみを引き起こすヒスタミンの結合を阻止します。

ステロイド点眼薬

炎症を鎮めるための点眼薬です。眼圧の上昇や感染症リスクが高まる副作用の可能性があるため、重篤な症状のみに使われ、眼科専門医の指示を守って適切に点眼する必要があります。

免疫抑制点眼薬

抗アレルギー薬やステロイド薬では改善しない春季カタルでは、これを併用することで症状を和らげる効果が期待できます。最近開発されたもので、子どもの症状緩和に有効だとされています。

感染症予防

角膜や結膜に傷がある場合には、感染症を予防するために抗生物質を併用する場合もあります。

点眼薬を使用する際の注意点

処方される抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬、抗生物質は、指示に従った点眼・服用が必要です。途中でやめてしまったり、回数を増やしたりすると効果が現れないばかりか、悪化させてしまう場合も多く見られます。必ず眼科医の指示を守ってください。

日常生活でのセルフケア

人工涙液の点眼や、洗顔後に目を洗うことも、アレルゲンを目から排除するためには有効です。ただし、水道水に含まれる塩素はアレルギーを起こす場合もありますし、塩素自体も目にあまりよくないため、あまり頻繁に目を洗うことはやめましょう。

ほかに、花粉症やハウスダストも、さまざまな工夫で症状の改善が可能です。

花粉症対策

外出時 マスクや眼鏡、帽子の着用
帰宅時 玄関外 中に入る前に、衣類や帽子、髪の毛などについた花粉を払い落とす
玄関内 コートや帽子、マスクを取って、寝室やリビングに持ち込まないようにする
洗面所 うがいや洗顔、手洗いで、喉、目、肌についた花粉を洗い流す
室内 ドアや窓必要な場合もできるだけ短時間の開閉を心がけ、空気清浄器を使用する
掃除 こまめに掃除機をかける。
洗濯 洗濯物や布団を表に干さない。外干しした場合は、掃除機を丁寧にかける

ハウスダスト対策

掃除をこまめに行う
絨毯ではなくフローリングにする
部屋の空気をこまめに入れ替える
湿度は40〜50%が望ましいため、加湿器で湿度をあげすぎないように心がける
カーテンを洗う
洗える布団を使用し、洗った際には十分乾燥させる
ペット飼育を控える

アレルギーがあまり重くなく、ペット飼育を続ける場合は、アレルギーのない家族にこまめなブラッシングなどの世話してもらった上で、寝室には入れないようにしましょう。

アレルギーとうまく付き合うことが必要な理由

花粉症や気管支喘息などには、少しずつアレルゲンを体内に入れて慣らしていく減感作療法もありますが、アレルギー性結膜炎では、こうした療法は行われておらず、症状を緩和させること、アレルゲンを排除することが治療の基本です。アレルギーは免疫にかかわるものですから、できてしまった抗体をすぐに消すような治療は不可能ですし、アレルギーを起こしやすい体質もあるため、うまく付き合っていくことが重要になってきます。なお、免疫の機能は加齢により徐々に低下しますので、高齢になってから改善していくケースはよくあります。

アトピー性皮膚炎と目の病気

アレルギー性皮膚炎でまぶたに症状が現れる場合、眼合併症が起こる可能性があり、特に思春期以降に多い特徴を持っています。眼合併症にはかなり深刻なものもあるため、まぶた周辺にかゆみや湿疹がある場合には、眼科の受診をおすすめします。

角結膜炎

アレルギー性皮膚炎で起こるまぶたの炎症が進行して角膜や結膜に傷がつき、そこから感染を引き起こして炎症が続く状態です。このアトピー性角結膜炎はダニ過敏症であるケースが多いため、ダニ対策も重要になります。

白内障

白内障は外傷など水晶体にダメージが加えられることで発症する場合があります。アレルギー性皮膚炎では強いかゆみが起こるため、目の周りを頻繁に掻いたり、叩いたりするなどで白内障を発症する場合があるとされています。ヒトデ状やクローバー状など特徴的な混濁がありますが、詳しい発症のメカニズムはまだ解明されていません。加齢による白内障などと違い、進行が速いケースが多いため、アレルギー性皮膚炎の症状が目の周囲にでていて、目がかすんだりまぶしく感じたりする場合には、すぐに眼科医を受診する必要があります。

網膜剥離

目の周りを掻いたり叩くことで、その刺激が網膜に伝わり、網膜に亀裂が生じて網膜剥離につながるという合併症です。アレルギー性皮膚炎の眼合併症で起こる網膜剥離の場合、中心ではなく周辺網膜が剥離するケースが多く、進行も遅いため気付きにくいという特徴があります。また白内障を経発するケースがよくあり、それにより専門医ではければ網膜剥離も起こしていることに気付かない場合があるため注意が必要です。

円錐角膜

角膜の中央が円錐状に突出して薄くなるため、不正乱視を起こす眼合併症です。アトピー性皮膚炎がある場合、発症率が一般の10倍以上ですが、その原因はまだわかっていません。円錐角膜の場合、コンタクトレンズでの視力補正が必要になります。

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